診療科・各部門

ペインクリニック外科

「ペインクリニック」という診療科に馴染みのない方も多いかもしれませんが、「痛み(ペイン)」を診る診療科です。

一般的には、痛みには何か原因があり、その原因の治療を行うことを第一優先とします。特に、急に生じた痛みは「体からの危険信号」である場合があり、まずは痛みの原因を探し治療をすることが大切です。痛みの原因を治療することが痛みの緩和の最大の治療であることも多いです。

しかし、原因の治療をしても痛みが残存してしまうこともあります。痛みが慢性化すると、痛みに関与してくる因子は、もともとの痛みの原因疾患だけでなく、痛みにより筋肉が緊張したり血流異常が起こることや、痛みで運動不足になり筋力が低下すること、ストレスがかかり鬱や不安になること、などの様々な因子が複雑に絡み合ってきます。

このような理由から、痛む期間が長くなると、痛みは複雑化・慢性化することも多くなります。

ペインクリニックの治療は、下記のような種々の場面で患者さんのお役に立てます。

  1. 急性期の痛みが強く、原因の治療の施行に関わらず、まずは痛みの改善を目指す場合
  2. 原因の治療だけでは、痛みが取れない場合
  3. 何らかの理由で原因治療が出来ない場合
  4. 原因を検索したが、痛みの原因が見つからず、対症療法として痛みの緩和を行いたい場合

などです。

このような場合には、ペインクリニックで少しでも痛みが和らぎ、日常生活の維持を目標とした治療が可能なことがあります。ペインクリニックでは、「薬物療法」・「神経ブロック治療」・「運動療法」・「認知行動療法」などの治療を総合して痛みの軽減を目指します。

対象疾患

  • 運動器(整形外科)疾患(首、肩、腰、膝の痛み、坐骨神経痛)
  • 帯状疱疹に関連する痛み(急性期帯状疱疹関連痛、帯状疱疹後神経痛)
  • その他の痛み(局所複合疼痛症候群、術後痛、顔面痛)
  • 頭痛(片頭痛、群発頭痛、緊張型頭痛、薬物使用過多による頭痛)

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