インフルエンザの予防と予防接種のタイミングについて
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病気について
インフルエンザとは?
Influenza(インフルエンツァ)は16世紀のイタリアで名付けられ、日本語で「影響」という意味です。何らかの原因で汚れた空気によって発生すると考えられていました。
インフルエンザは、咳やくしゃみで放出されたウイルスを吸い込むこと(飛まつ感染)やウイルスが付着したものを触れた後に、目や鼻や口に触れること(接触感染)で粘膜から感染し、1~7日(主に1~4日)の潜伏期で急な発熱と咽頭痛や咳で発症します。また、発症前日から発症8日間は感染の可能性があります。
インフルエンザは通常気温の低い乾燥した季節に流行します。
日本では12月から3月(特に1~2月)に流行することが多いのですが、2009年の新型インフルエンザ(H1N1)の流行以降は10月頃から発症することが増えてきました。
本シーズン(2016~2017年)も、福岡市内でもすでに10月から発生がみられています。
予防しよう!
インフルエンザの予防には、こまめなうがいや手洗いが有効ですが、インフルエンザワクチンの接種が推奨されています。
インフルエンザワクチンは、接種したからすぐに有効というわけではなく、2~3週間かけて抗体を産生し、免疫を獲得します。つまり、流行期間の1ヶ月前の接種が望まれます。
すでに2017年1月ではありますが、今からの接種でも、2~3月の流行期間の予防には期待ができます。また、予防効果は5ヶ月ほどと考えられています。
もっと詳しく知りたい方は・・・
厚生労働省ホームページのインフルエンザ(総合ページ)やNIID・国立感染症研究所のインフルエンザ流行レベルマップに詳しく報告されていますのでご覧ください。
文責:宮﨑 亮 (副院長)